日本三大怪魚(イトウ・アカメ・ビワコオオナマズ)を釣ってみようと思ったのが2016年。
それから3魚種の情報を集めはじめた。
だが、どの魚も一筋縄ではいかない。
その時一番頼れる友人に早速電話した。
イトウが釣りたい。
と言って直ぐに札幌行のチケットを押さえた。
東京から飛行機を使って北海道でイトウを釣れる場所を考えてみる。
まずは、猿払周辺、釧路の湿原あたりが候補に上がる。が、どこも遠い~
土日休みの私は、有給を2日付けても3泊4日が最長の日程。
しっかりポイントを絞って釣りをしないと時間がもったいない。そこで目につけたのが名寄市から車で1時間、北海道幌加内町にある朱鞠内湖!!
美しい景色の中でイトウ釣りができる最高の場所です。
1943年に雨竜ダムの完成で作られた人工のダム湖ですが、北海道の厳しい自然に守られた素晴らしい湖です。キャンプ場、宿泊施設もボート屋さんもあります。
ただし、コンビニがないです。途中で購入していきましょう。
釣りに関してはきちんと規則が決められていますので参考にしてください。
朝焼けが美しい春の朱鞠内湖。ボート乗り場からの景色です。
雪解けしたばかりの5月中旬の湖
ポイントはズバリ。スタンプ(木の根っこ)です。
ここにイトウが隠れています。
イトウ
日本最大級の淡水魚で、体長は1mから大きいものでは1.5mに達します。記録上最大の個体では、1937年に十勝川でおよそ2.1mのイトウが捕獲されたことがあるそうです。また体長1mに育つまで10年程度の時間が必要であるため大型の個体は少なく大変希少な魚です。
結局、2016年5月、2016年9月、2017年5月と3回チャレンジしてようやくイトウを釣ることができました。この時の話はまた後日、blogに残すことにします。
で今回は、イトウのアイスフィッシング編。
春から秋のイトウ釣りに満足していた私ですが、朱鞠内湖の氷上でイトウ釣りができると悪魔に誘われました。
調べてみると実際釣れるらしい。
マイナス20度の世界で氷上穴釣り、、、
凍死するかもしれない、、、
色々不安な中、真冬の朱鞠内湖に向かった。
2018年2月11日
朱鞠内湖のある幌加内は日本最極寒地で、すぐ近くの母子里(もしり)では1977年に氷点下41.2度を記録し、日本レコードを樹立しています。
久しぶりの冬の北海道にワクワクしていましたが、幌加内に近づくと道路はこんな状態
もうどこが道路かもわかりません。
雪道になれている友達の運転で安心です。
春とは表情が全く違う冬の朱鞠内湖。
全面氷結で辺り一面、真っ白です。出発時は天気が良かったのになぁ、、、
ボート屋さん前では、皆様テントを張ってワカサギ釣りをされています。
でも我々が目指すポイントはもっと沖合。
ポイントまではスノーモービル!
初めて乗りました。
まだまだテンション高めです。
ポイントの藤原北までは20分位だったでしょうか。めちゃくちゃ寒かった。
雪の為、眼も開けられず運転手さんの陰に隠れていました。
紹介されたポイントに到着して荷物を下ろすとスノーモービルは戻ってしまった。
不安だ❄️
お迎えの時間は15時。
回りの景色はこんな感じ。
過酷だ。
過酷すぎる釣り
一瞬、マジで凍死が頭をよぎる
雪を見慣れているベテラン勢は、ささっと準備して釣りを始めている。
ホカロンを追加しようと思って袋開けたら、ホカロンがキンキンに冷たいしwww
貼るのをあきらめました。
氷に穴開ければ温まりますよ~
って教えてくれたのでチェレンジしてみた。
過去に氷上ワカサギで開けた穴は深さ30センチ程度。でもここは日本最極寒地の朱鞠内湖。
氷の厚さが1メートル。通常のドリルでは氷を貫通できません。
ポイントの看板には特注のドリルがおいてありました。
めちゃくちゃドリル長いよ~
そして一つ穴を開け終わるころには、汗だくになっていました。
みんな思い思いのポイントに穴を開け、先ずはイトウ釣り餌となるワカサギを狙います。
やば~
雪も風も強くなってきた。
俺、大丈夫か
大丈夫だよなと言い聞かせ。メンタルを保つ。
ようやくワカサギのアタリが出て、釣れ始めました。
ワカサギは、群れで行動するので一人が釣れるとみんながそのポイントに集まります。
手袋無しな北海道の精鋭たち
チヌ針の1本仕掛けにワカサギを背がけにして穴に投入。
いよいよイトウのアイスフィッシングがスタート。
ワカサギが底付近を泳ぐように仕掛けを入れました。
だいたい深さは、10メートルくらい。
鈴をつけて竿は雪の中に刺しておきます。
後は、ただ待つだけの釣り。
鈴がなった???
手持ちで確認します。
風で鈴が鳴ったのか?はたまた幻聴か?
あまりにもイトウからのあたりがない。
新しいポイントを求めて穴だけが増えていく。
穴だらけになったけど、しばらくすると直ぐに凍るから穴で転ぶことはない。
お腹すいたねぇ
なんてしゃべっていると
けたたましく鈴がなった。
竿をみるとガンガン引かれている。自分の竿だ。
慎重に慎重に巻き上げる。
氷の穴から魚が見えるまで何が掛かっているかわからない。
ドキドキします。
釣れたのはアメマス。
残念ながらイトウではありませんでしたが、キラキラして綺麗な魚です。
お昼前ですが、朝が早かったのでお腹がすきました。
北のベテランコック達が準備を初めました。
雪上でまさかの天ぷらって(゚д゚)!
揚げたてのエビ天が最高です。
釣りたてのワカサギもあっという間に美味しい天ぷらになりました。
私はただ食べるだけの人。
美味しいご飯を食べると身体が温まりますね。
ごちそうさまでした。
お腹いっぱいで大満足。
本当に美味しかった。
寒さにも慣れて寝転んでいますが、普通にマイナス10度くらいの気温です。
この日はこれでも暖かかった。想定していた気温はマイナス20度。
こっそり一人用のテントを持参していたので、最悪自分だけ逃げ込もうと思っていましたm(__)m
食後にまったりとしていると
またまた鈴の音が鳴った。
音の先では、またまた自分の竿が曲がっている。
そしてついに
うるさいです。音量に注意してください。
ようやく釣れたイトウ。
寒い中で頑張った甲斐がありました。
穴から出てきたイトウの顔は忘れられません。
60センチでした。
40センチのアメマスと比べると太さ厚みが違いますね。
パシャパシャ写真を撮って2匹ともリリース。
もっと大きくなってね。
嬉しすぎて雪上ダイブ。
初めは凍死するかと思ったけど何とかイトウが釣れました。
やっぱり釣りしていると時間が過ぎるの早いですね。
15時にちゃんとお迎えがきました。
電波が通じないので忘れられていたら、どうなるのでしょうか(^_^;)
釣りだけでなく自然を楽しむだけでも贅沢な気分になれる場所です。
是非訪れてみてください。
ただし、冬の朱鞠内湖の場合は万全の防寒対策が必要です。
雪なし県から行く場合は、事前に雪上訓練してください。
北海道の自然は容赦してくれませんから。
では、また。