ハクレンを釣った。荒川編

2021年5月

ハクレンは中国原産の淡水魚でレンギョとも呼ばれています。

当時の食料難を考え日本には1878年に最初に持ち込まれ、1942年に本格的に移入されました。

 

数年前より、すっかりハマってしまったハクレンの釣りの楽しさを紹介します。

日本で棲息する淡水魚の中でも暴力的な引きが味わえる釣りです。

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ハクレンの自然繁殖が確認されているのは利根川周辺のみで大きな河川でないとハクレンの卵は、ふ化しないようです。利根川と荒川も武蔵水路でつながっているので卵や稚魚が、荒川中流域までたどり着いたかもしれませんね。今まで小さい個体が釣れたことはないですが、ハクレンの寿命が15年程度と言われているので荒川でも繁殖しているのかもしれません。

 

いつもハクレン釣りをしているポイントはこちら。

基本的に釣魚が少なくなる真冬に練習も兼ねてハクレン釣りをしています。

温排水が流れ込むポイントは、魚が集まる場所になっています。

近くにコインパーキングもありますし、西高島平駅から歩いても30分です。

      

ハクレンの餌となるのは植物プランクトンで、口をパクパクして水を吸い込みながら濾し取って食べるています。小さいプランクトンしか食べていないのにどうしてこんなに大きくなるのか不思議ですね。

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お勧めのエサは、マルキューのマッシュポテトです。1日釣りをするのには徳用サイズで2袋は用意してください。

また、マッシュポテト単体だと上手くまとまりにくい場合は、緑の袋のマッシュダンゴをブレンドするとエサ付けが楽になります。

         

 

   

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100均で買ったボウルにマッシュを2カップ入れてねります。

適当にやらないで専用のカップを使用して、水もきちんと量ってエサ作りすると釣果も変わってきますから、エサ作りは大事です。

針に付け、水に入れた状態で適度にバラける柔らかさに仕上げてください。

大体5分くらいでエサがなくなる固さが良いと思います。ハリには、ピンポン玉くらいの大きさをしっかりと付けてください。

     

ハリはこちらを使用しています。

強くてかかりの良いハリがお勧めです。

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魚はすべてリリースしますのでハリは、カエシを潰します。へら鮒のハリは、はじめからカエシのないスレハリがありますので便利です。サイズはかなり大きめを使用しています。

   

 ハリス付きで売っているハリが便利ですね。ハリスは、長さ30センチに調整してください。

    

ウキも大事なアイテムです。

300円くらいの安いウキを使用していますが、アタリがあると思いっきりアワセます。

強いアワセとハクレンのパワーファイトで安いウキだと壊れてしまいます。

ウキのボディはしっかりとしたウキを選んだほうが良いかもしれません。

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 アタリはこんな感じです。

大きな魚の割にアタリは小さく繊細です。


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この位ハッキリとウキにあたりが出ているのに魚が掛からない難しさもハクレン釣りの面白さです。

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ロッドについて

色々試してみましたが、3メートル位のシーバスロッドが一番扱いやすいです。

というのも、アタリが取りやすいようにウキを固定して使っています。

ウキ下の棚は、だいたい2メートルなので竿が3メートルあるとハクレンとのやりとりでウキが邪魔しないので楽です。

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私の使用しているロッドは、アブ・ガルシアのクロスフィールド XRFS-904M-TEです。

振り出し竿なので電車移動の私には持ち運びが便利なロッドです。

正直ロッドに関しては、シーバスロッドであれば何でも大丈夫と言いたいのですが、無理なやりをすると簡単に折れてしまいます。

ハクレンのスピード・パワーと重量感は他の淡水魚には中々ありませんから、やりとりにはご注意ください。

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ハリスとミチイトもフロロカーボンの3号を使用しています。PEラインを使用する場合は、リーダーを2メートル程度取ってウキ下を調整してください。

リールは2~3000番台のスピニングリールで大丈夫。

しっかりと口掛かりすると気持ちいいですね。

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ハクレン釣りに避けて通れないのがスレ掛かり(^_^;)

大きな身体でエサに寄ってきます。身体がハリスやエサに当たるとウキが横に動いたり浮いたりするのでアワセせますが、魚体にスレ掛かりすると大変です。

魚は口に掛けないと、取り込むまで時間がかかり、場合によってはハクレンのパワーで寄せられずバレてしまいます。

しっかり取り込みまで考え、ある程度の粘りのあるロッドは大事です。

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 目が下のほうにあって愛嬌のある顔が特徴的。

荒川のハクレンは110センチが最大サイズと思います。利根川では130センチクラスのバケモノも確認されています。

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 パクパクしながら奥に見えるエラでプランクトンを食べています。

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大きな口も特徴的です。

歯は無いので指を入れても滑らかです。まったく痛くないです。

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 陸に上げて写真を撮る場合は、丈夫なタモ網とブルーシートも必要です。

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ハクレンの体表はヌルヌルとした粘膜で覆われています。できるだけ体表を傷つけないでリリースに心がけています。

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体表が乾かないように水をかけてあげます。

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リリースはブルーシートの両側を持ったまま川に入れます。

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あとはハクレンのタイミングで泳ぐまで待ってリリース。

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身近に味わえるパワーファイターとのやり取りを楽しめるハクレン釣り。

友達を誘うと魅了される仲間が続出です。

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外国から持ち込まれ、日本で棲息する生物に対して悪意を向けることなく、ひとつの命ある生物として大切に扱いたい。そして現在の環境を維持して多くの生物が暮らしていける自然の中で生活していきたい。

 

いつでも自然がそばにいる