東京湾でドチザメを釣る。(東京都レインボーブリッジ)

ドチザメとは?

河口や湾内などの水深の浅い海に棲息しています。

北太平洋の北西部の、日本だけでなく韓国や中国にも分布しています。

5歳から7歳で成熟して寿命は、15年から18年との記述があります。

獰猛なイメージの強いサメですが、世界には500種以上・日本近海にも130種ほどがいます。その中で人間を襲うといわれている種は全体の1%にも満たない程度です。

アジア圏ではフカヒレを食する文化があるため、重宝されていますが、世界的にみるとサメは絶滅のおそれのある生物として考えられており、保護活動や漁業の制限を設けていたりします。

私もサメを愛する一人として釣りをする上で、サメだけでなく生物全体に対して丁寧に扱い、真摯に向き合いたいと考えています。

 

東京湾奥にサメがいる( ゚Д゚)

数年前より東京湾内でドチザメの釣果報告を耳にするようになりました。

そして昨年(2022年)に友達がビックリするようなポイントでドチザメを釣り上げてくれました。

ご存知、レインボーブリッジ!!!

芝浦をとお台場を結ぶ全長800メートルの吊り橋。今年で20周年になりますね。

レインボーブリッジは車や電車だけでなく徒歩でも渡れます。

東京湾が一望できて楽しいですよ。

東京湾レインボーブリッジ

今回は、ゆりかもめ鉄道の芝浦ふ頭駅から徒歩で5分の芝浦南ふ頭公園にお邪魔しました。

真上にレインボーブリッジあって不思議な感覚になります。

トイレも自販機もあり、近くにコンビニもあります。

開園時間は、午前8時から午後9時までです。

入り口のゲートが閉められてしまいますから、帰りは少し早めに退場しましょう。

レインボーブリッジ 芝浦南ふ頭公園の入り口

対岸のお台場や、都内の景色が一望できて気持ちの良い釣り場です。

芝浦南ふ頭公園全景

芝浦南ふ頭公園とレインボーブリッジ

投げ釣りは可能な公園ですが、ルアー釣りは禁止となっています。

また、小さい子供やお散歩・ランニングでの公園を利用する人もいますのでキャストするときは後ろに注意しましょう。

東京湾に映える釣竿

サメを釣る仕掛けについて

写真を撮ってみましたが、分かりにくいですねm(__)m

竿:タマンや鯉・石鯛用の竿

リール:5000番以上の投げ釣り用

ライン:PE5号から10号

リーダー:ナイロン80号

ハリス:ワイヤー#36S 1m

針:クエ20号・タマンやマグロ用

餌:新鮮な鯖の切り身

おもり:20号から40号

捨ておもり式か中通し式で仕掛けを作成しています。

もっとライトな仕掛けでも十分、釣り上げることは可能ですが、相手は、150センチにもなるサメなので、私は強めのタックルで確実にキャッチすることを前提にしています。

ドチザメ釣り仕掛け

ドチザメの釣り方

ドチザメは、基本的に夜に釣れることが多いです。

ですが、冬の時期の東京湾は昼間でも釣れます。

どんなタイミングで釣れるのか、正直まだ分かっていません。

二人で一日やって最高11匹ドチザメを釣ったこともあります。

勿論ボウズ(0匹)の時もありました。

レインボーブリッジとドチザメ

サメのあたりは一気に走ります。

リールのドラグはユルユルに設定して竿に鈴をセットしておけば、サメのアタリに素早く反応できます。

竿を持ってリールのドラグを締めた瞬間に思いっきり合わせてください。

サメの重さがと引きの強さが伝わってきたら、タックルと自分の体力にあわせてドラグを調整しましょう。

サメが左右に走るようならば、別の竿と絡まってしまうので友達に回収してもらいます。

 

やっぱり、夜景の綺麗な場所なので夜&サメの写真は最高です。

夜のレインボーブリッジとドチザメ

正直、一番大変なのが取り込みです。

タモ枠が60センチの大きなタモ網を使用すると良いです。

レインボーブリッジ下で釣れたドチザメ

ドチザメの観察

サメの皮膚は、楯鱗(じゅんりん)と言われザラザラしています。

触っても痛くはなく独特な皮膚をしています。

1匹1匹の模様がそれぞれ違っていて黒い斑点が特徴的です。

ドチザメ3兄弟

瞳は羊のように横長です。

海底で生活し餌を探しているので左右が見やすいようになっていると思われます。

ドチザメの目

 

ドチザメの歯

細かく鋭い小さな歯がたくさんありますね。

ちょっと触っただけでも怪我をしそうなので針を外す時などは、大型のペンチを使用してください。

口は意外に小さく見えますが、下に広がります。大きなアジやサバ・蟹を餌にしていると思います。

ドチザメの口と歯

恐怖の外道

ドチザメ釣りの外道はアカエイです。

強烈なエイの引きは楽しめるのですが、大型のアカエイはタモ入れが大変です。

そして何より、しっぽにある毒針が恐ろしいです。

可愛そうですが、安全のためにペンチで毒針をカットしてください。針を外したり、リリースを安全に行えます。

また、ドチザメアカエイのアタリは、大きく違います。

サメは一気に走りますが、アカエイのアタリは鈴の音で「チリン・チリン」位で一度、止まります。仕掛けに大きなヒレがぶつかって竿に反応がでるからです。

アカエイのアタリが出た場合は、直ぐにラインを数メートル巻くか、仕掛けを回収して再投入してください。

レインボーブリッジ下で釣れたアカエイ

普段は、人の多い釣り公園。

釣り人の少ない冬だからこそ、暴れまわるドチザメ釣りを楽しんでは、いかがでしょうか。

きっと公園の人気者になれますよ。

ライトアップされたレインボーブリッジ

ハゼも良く釣れるポイントです。何より、景色が綺麗です。

ゴミは持ち帰り、公園のルールを守って楽しみましょう。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。