アカメを釣った。高知編 日本三大怪魚

アカメ釣り

日本三大怪魚(イトウ・アカメ・ビワコオオナマズ)を釣ってみようと思ったのが2016年。

やっぱりアカメといったら四国。なかでも浦戸湾が魚の生息数も多く、釣りやすそうなポイントも多いです。

Google mapで浦戸湾を隅から隅までチェック‼️

アカメのポイントになりそうな場所を探していました。

そしてついに

2017年7月

大阪の友達を誘って高知にアカメを狙いに行きました。

一晩浦戸湾でルアーを投げ続けましたが、アカメのあたり無し(>_<)

水門周りでシーバスとは明らかに異質なライズを何度も目にしましたが、私の竿には反応してくれませんでした。

 

朝になり水質も悪そうなので大きくポイント移動を決断。

アカメと言えば四万十川?という事で高知市から四万十川まで大きく2時間の移動。

橋の欄干にある有名なアカメのオブジェ。

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四万十川は広くどこで釣りして良いか分からなかったので河口付近の良さそうな港に入って堤防から沖側をルアーで狙ってみました。

潮は下げの時間に入っていたので水面にベイトになる小魚も見え始めていました。

隣で釣っていた友達にバイト!

魚の反応があったようだ。残念ながらヒットにならず。

二人で同じポイントを重点的に攻めていると何かがヒットした。

そこそこのサイズで竿がしなる

魚が見えた瞬間に「アカメ!!!」と大声が出た。

アカメと分かってからは緊張しました。友達が慎重にタモ入れして無事にキャッチ。

初めてのアカメ

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53センチ

アカメとしては小型ですが最高の一匹になりました。

体高があり背鰭と尾鰭が大きくシルバーに輝く魚体が美しい。

ヒットルアーはノースクラフトのエアーオグル85SLM

水面下1メートルでのただ巻きでした。

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シーバスに比べて口が大きいですね。

このサイズの魚でもかなり大きなベイトを捕食すると思われます。

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友達は何匹もアカメを釣ったことがあるので撮影は見事。

フラッシュをたくと目が赤く光るようです。

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その後も朝まで竿を振るも魚からの反応はありませんでした。

また、いつかさらなる大物を目指して高知に戻ろうと決意し、東京へ帰りました。

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そして

2021年7月

あれから4年が経ち、今回こそメーターオーバーのアカメを釣るため3人の志士が高知に立った。

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入念に下調べをした結果。

今回は浦戸湾と四万十川を捨て高知県須崎市裏ノ内にある筏釣りに挑戦する事にしました。

クロダイなどを釣りする筏にアカメが現れるとのこと。

しかもデカイ個体ばかりが(^∇^)

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いくつかある筏渡船の中でアカメの釣果情報が見られた高橋渡船さんにあらかじめ電話をして予約しました。

こんな船で筏まで送迎してくれます。

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景色の良い静かな内海を走ること10分。

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 筏に到着

トイレや休憩室もあり、お湯を沸かす用のコンロや水も準備されていました。

初めて訪れる場所なので万全の体制で食料・水・氷・カップラーメン等々をクーラーボックスに詰めていきました。真夏の釣りなので熱中症だけは注意したいです。

筏には、部分的に屋根もあるので暑い時期に釣りするのには安心です。

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時は2021年7月22日 TOKYO2020オリンピック開催中だったので負けじとギョリンピックを開幕!

ダンゴ釣りの準備中に桶で五輪を描いてみました(^O^)/

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さてアカメを釣るには生きた魚が必要です。

このエサの確保が一番の課題。エサがなければアカメ釣りが始まりません。

筏に上がっているのでダンゴ釣りをします。

竿は、専用の竿があれば良いのですが持っていません。なので柔らかいルアーロッドを使いました。長さは1.8メートル以内のロッドが使いやすいです。

写真のように屋根がありますので長いと穂先がぶつかります。

ダンゴ釣りはPE1号にリーダー8ポンドを1.5メートル、針はチヌ針の2号です。

針にオキアミを付けてマルキューのパワーダンゴチヌをオキアミを隠すように握って丸くダンゴにして底まで落とします。

ダンゴはパサパサに仕上げ、両手で握ってまとまる硬さにします。水を多く入れて練ってしまうと海底に届く前に溶けてしまいます。

そしてダンゴ釣りはアタリの取り方が難しいです。いきなり竿を持っていくようなアタリは大体がサバやアジです。普通、ツンツンやモゾモゾしている感じがあったら、大きく合わせてください。

特にボラのあたりは小さく、50センチあるようなボラでも繊細なアタリです。

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アカメ釣りの生き餌として①ボラ ②キビレ ③メジナが丈夫で良いと思います。

メインはアカメ釣りなので先にアカメ用タックルを用意しておきましょう。

餌が釣れたら、直ぐにアカメ釣りが開始です。

私のボラ餌の針の通し方を紹介します。

できるだけ長く元気に泳いでもらいたいので鼻にタコ糸を通して針を付けます。

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 太い裁縫用の針で鼻からタコ糸を通してタコ糸にフックを結びます。

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アカメの掛かりを考えてダブルフックにしてます。

アカメはボラを頭から捕食しますのでフックはボラの頭側に付けると良いと思います。もう1本は背びれの前に。

フックはOWNERのスーパームツ30号にリーダーはナイロンの100号を漁師結びでがっちり結束。

ロッドはSHIMANOコルトスナイパーS1000XHにリールはDAIWAのBG5000HにPE10号

これならメーター越えのアカメでも大丈夫だろう、、、

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アカメ仕掛けを投入して鈴を付けたら、後は待つだけ。

朝6時から釣りをしているので眠くなりますねぇ💤

だけど、ゴロゴロしていてもアカメは釣れません。

アカメはダンゴ釣りで釣れてくる魚に反応します。弱っている魚の波動が重要だと思います。なので生き餌ボラを動かして誘いました。底まで仕掛けを落として水面近くまで上げたりしていると仕掛けが途中で止まりました。

あれ?

と思った瞬間に強烈な突込みで竿が水面に引き込まれました。

ラインを出すとアカメの暴走は止められませんので、ドラグをきつく締めて踏ん張りました。

ほんの3分程度のファイトでしたが、残念ながらラインが切れてしまいました。

どうやら、筏を固定しているロープで切れてしまいました。牡蠣殻がたくさん付いているので100号のリーダーでも簡単に切れてしまいました。

残念。

筏の上で天を仰ぎました。

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筏釣りは17時までなので餌のボラをクーラーに入れて別のポイントに移動しました。

夕まずめ、移動してボラを投入した一投目。

友達の竿に強烈なアタリ。

釣り上げられたのは97センチの巨大アカメ。

神々しいまでのアカメの魚体に見惚れてしまいます。

ゆっくり眺めていたいのですが、写真を撮って素早くリリース。

巨大なアカメほどファイトに力を使いますのでキャッチから5分以内のリリースを心掛けます。

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夜はルアーでアカメを狙いました。

友達のヒットから2時間後の午後8時。

私の竿にも強烈なアタリが!

絶対にアカメの引きです。

なんともパニックってる動画ですが、アカメの豪快なジャンプが撮影できました。


www.youtube.com

 

最後は水に飛び込んでのキャッチ。

念願のジャスト1メーターアカメ。

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胴回りの太さと背びれの大きさ。

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鱗も大きく、ライトに照らされ美しく光り輝いていました。

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ヒットルアーは4年前と同じくノースクラフトのエアーオグル85SLM

フックは頑丈なOWNER CultivaのST66に交換してあります。

PE3号にリーダー80ポンド

f:id:sakura-Liu:20210808114439j:plainリーダーはザラザラになっていましたが、切れる心配はありませんでした。

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私はアカメを押さえるのに必死です。

写真はすべて友達が撮影してくれました。

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こんな大きな魚が生息している高知は、やっぱり凄いですね。

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両手で掴むアカメに力が戻ってきたので、名残り惜しいですがリリース。

ライトに怪しく光る眼が印象的でした。

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その後、2日間粘りましたが、釣れたアカメはこの1匹のみ。

またいつかアカメに会いに来よう。

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怪魚アカメを育む自然がいつまでも続きますように。

いつでも自然がそばにいる